安倍首相が、自民党総裁選で3選を果たした。

さっそく「憲法改正に取り組んでいきたい」と表明した。

自民党の改憲案で憲法改正が実現すれば、なんのしがらみもなく「戦争のできる国」になるのだが・・・。

既に集団的自衛権の解釈を変更して、事実的には戦争に参加できてしまう。
まあ、9条を変えれば「憲法違反だ」という声もなくなるのだろう。

こうなると、かつて自民党の幹事長を務めた野中広務氏の10年前の遺言を痛感するのだ。



「だんだん日本は戦争に向かって行くような方向へ方向へと進んでおります。だから、そういうね、戦争に向かって行くようなことがあったら、必ず、それは、皆さんの上に悲劇となって表れてくる。それは、必ず日本が戦争に再び手を出すような事になってはならんということをわたしの遺言だと思って是非聞いて、若い人は、そういう流れに反抗して欲しいと思っております。」

このように危惧していた野中氏も今年の1月に92歳で天寿をまっとうした。
そして、この予言ともいえる「戦争ができる国」になっていきそうだ。
「若い人は、そういう流れに反抗して~」というが、その若い人に安倍支持が多い。
なんとも皮肉だ。

戦争に反対している黒柳徹子が、もし戦争を経験してなかったら、もっとのほほんと気にせず
生きていたのかもしれないと言っていた。

人間は経験しなければ成長できないのかもしれない。
ということは、また戦争を経験してから戦争のできない仕組みを考えるのだろう。
このサイクルを何度か繰り返して人類は成長していくのだ。

それまでに人類そのものが滅亡しなければの話。